特徴を知って有効活用

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光触媒と超親水性

一口に酸化チタンと言っても、その結晶構造によって特性は大きく異なります。酸化チタンの結晶構造にはアナターゼ型(正方晶)、ルチル型(正方晶)、ブルッカイト型(斜方晶)の三種類があり、一般的によく活用されるのはアナターゼ型とルチル型です。ルチル型は食品添加物として使用されます。安定した結晶構造を持ち、光に対して不活性であるために人体には無害とされています。ナノ化した粒子は元の色を隠す能力に優れていますので、ホワイトチョコレートの色をより白くしたり、日焼け止めに含まれたりします。他にも白色絵具や医薬品など、幅広い分野で活用されています。アナターゼ型の場合は光に対して活性、つまり光を当てることによって有機物を分解する能力を持ちます。この光によって有機物を分解する現象を光触媒と言います。カビや細菌、ウイルスなども有機物ですので、この光触媒を活用すれば、光を当てるだけで死滅させることができます。清潔が徹底されるべき医療設備を酸化チタンでコーティングしておけば、ブラックライトを照射して消毒することができます。エアコンフィルターにも活用されており、軽く洗って日光に当てるだけでカビに悩まされることはありません。また、酸化チタンは超親水性の特徴も持ちます。酸化チタンに水をかけても水滴にならず、表面全体に広がって流れ落ちます。車のガラスやミラーをコーティングしておけば雨の日でも視界を遮られることはありませんし、ビルの外壁塗装などに利用すれば、きれいな状態を保ちやすくなります。

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